2024年10月18日【ID:0】
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【Excel】軸の異なる表を瞬時に作成
以下のように、軸の異なる表を数式で作成する方法について2通り解説していきます。

こちらでは、「担当(A、B、C)と曜日別に担当者(田中、斎藤、井上、村上)を表した表」を元に、「担当者と曜日別に担当を表した表」に数式で抽出してきます。
方法1
1つ目の方法は、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせた抽出方法になります。
まずは、以下のように、抽出先の表の見出しのみを用意します。

では、抽出先の表の左上のセルC8から該当する担当を抽出していきます。
抽出方法は、該当する担当者(田中)が存在するのかどうかを判断し、存在する場合は、該当する曜日(月)の上から何番目に位置するのかを取得し、その行の担当(C)を抽出するという方法になります。
何番目に位置するのかを取得するには、MATCH関数を活用します。
この関数の使い方は、以下になります。
=MATCH(検査値, 検査範囲, [照合の種類])
// 検査値:検索対象の文字
// 検査範囲:検索対象の範囲
// [照合の種類]:検索方法(0:完全一致、1:以下、-1:以上)
// ※[照合の種類]を省略した場合は、「1:以下」が指定される
この関数を用いて、セルC8に対し、該当する担当者(田中)が同じ曜日(月)に存在する位置情報(3)を取得します。
取得する際の数式は、以下になります。
=MATCH($B8,C$3:C$5,0)
// $B8:検査する担当者のセル(数式を他の列にコピーした際にも位置が移動しないように、B列のみを「$」で固定)
// C$3:C$5:検査範囲(数式を他の行にコピーした際にも位置が移動しないように、3と5の行番号のみを「$」で固定)
// 0:検査値が検査範囲で完全一致する位置の情報を取得

これだけで、以下のように該当する担当者が存在する場合は、位置情報を取得することができます。

存在しない場合は、「#N/A」というエラーになりますが、エラー対策に関しては、後に解説します。
次に、該当する位置に存在する担当(A、B、C)を抽出していきます。
指定した範囲の○番目のデータを抽出する際は、INDEX関数を活用します。
この関数の使い方は、以下になります。
=INDEX(配列, 行番号, [列番号])
// 配列:対象の範囲
// 行番号:対象の範囲の何行目のデータを抽出するのかを指定
// [列番号]:対象の範囲の何列目のデータを抽出するのかを指定
// ※配列に指定した範囲が1列の場合は[列番号]を省略できる
実際に先ほどのMATCH関数に、INDEX関数を以下のように組み合わせます。
=INDEX($B$3:$B$5,MATCH($B8,C$3:C$5,0))
// $B$3:$B$5:抽出対象の範囲(他のセルにコピーした際にも位置が移動しないように「$」で固定)
// MATCH($B8,C$3:C$5,0):抽出対象の範囲から抽出する位置情報(行番号)

これだけで、以下のように該当する担当を抽出することができます。

ただ、この数式ですと、他のセルにコピーした際に該当する担当が存在しない場合に、以下のようにエラーになってしまいます。

そのため、先ほどの数式にエラー対策を行います。
エラーになった場合に何も表示しないという設定を行う場合は、IFERROR関数を組み合わせます。
この関数の使い方は、以下になります。
=IFERROR(値, エラーの場合の値)
// 値:エラーを検証する値
// エラーの場合の値:値がエラーの時に表示する値
実際に先ほどの数式に組み合わせると、以下のようになります。
=IFERROR(INDEX($B$3:$B$5,MATCH($B8,C$3:C$5,0)),"")
// INDEX(…):エラーを検証する値
// "":エラーの時に表示する値(空)

この数式を他のセルにコピーすることで、以下のように、全ての担当を抽出することができます。

方法2(Excel2021以降対応)
2つ目の方法は、1つ目に比べて短い数式で抽出することができます。
ただ、こちらの方法は、Excelのバージョンが2021以降、もしくは365でないと対応していません。
では、その方法について解説していきます。
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