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2024年10月23日【ID:0】

【Excel】未割当の行を自動で色付け


以下の表で、氏名が入力されている行に対し、未割当(役割A~Eのいずれも値が入力されていない)の行の全体を自動で色付けする方法について解説していきます。

ExcelVBAレベル確認

条件式の作成

まずは、色付けする条件式を作成していきます。
例えば、以下のセルB3を色付けする場合の条件について考えていきます。

セルB3を色付けする時の条件は、以下になります。

・B列(氏名)に値が入力されていて、同じ行のC~G列(役割A~E)が全て空の場合

これを数式で求めていきます。

①B列に値が入力されているかどうかの条件式は、以下になります。

=B3<>""
// セルB3が空でない場合

②特定のセルに値が入力されているかどうかは、『COUNTA関数』で求めることができます。
COUNTA関数の使い方は、以下になります。

=COUNTA(値1, [値2], [値3], …)
// 指定したセルの中で、空でないセルの数を返す
// 値:対象のセルの範囲([値2]以降は省略可能)

COUNTA関数の引数に設定するセルは、該当する行のC~G列(役割A~E)になります。
そして、その範囲が空の場合という条件になるため、COUNTA関数の結果が「0」であることを確認します。
実際に数式で表現すると、以下になります。

=COUNTA(C3:G3)=0

①と②の式を組み合わせると、以下になります。

=AND(B3<>"", COUNTA(C3:G3)=0)
// AND関数を用いて「尚且つ」という条件式にする

この数式を他のセルにコピーしても反映できるように、「$」を加えて一部の参照を固定します。
今回の表の場合、どのセルに関しても、氏名はA列、役割はC~G列を参照する必要があります。
そのため、以下のように列を固定します。

=AND($B3<>"", COUNTA($C3:$G3)=0)

このように条件式を作成することができましたら、後は条件付き書式で設定してきます。


条件付き書式の設定

まずは、色付けする可能性のある対象の範囲を全選択します。

先ほど作成した条件式はセルB3に対する条件式であったため、選択基準のセル(アクティブセル)をセルB3にしています。

選択できましたら、[ホーム]タブの中の[条件付き書式]から[新しいルール]を選択します。

条件付き書式の設定画面にて、[ルールの種類]を[数式を使用して、書式設定するセルを決定]にし、表示されたテキストボックス内に、先ほどの条件式を入力します。
※アクティブセルに対する条件式を入力します。

条件式の入力ができましたら、[書式]を選択し、好みの書式を設定します。
こちらでは、書式設定の画面にて、[塗りつぶし]から黄色を設定します。

上記のように設定して確定することで、以下のように、氏名が入力されていて、尚且つ、未割当(役割A~Eのいずれも値が入力されていない)の行全体の色を変更することができます。


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