2024年11月13日【ID:0】
【Excel】期限が3日以内の未完了タスクを色付け
以下のタスク管理表で、本日の日付を基準に、期限が3日以内の未完了タスクの行全体を自動で色付けする方法について解説していきます。
※こちらでは、「本日を含めずに3日後以内の期限のタスク」を「期限が3日以内のタスク」としています。
※記事の最後に、解説に使用したファイルを配布しています。
条件式の作成
まずは、色付けする条件式を作成していきます。
例えば、以下のタスク管理表の先頭のタスク(5行)に関して、色付けするかどうかを判定する条件について考えていきます。
先頭のタスクを色付けする時の条件は、以下になります。
①タスク名(B列)に値が入力されているの場合
②期限(C列)が本日より3日以内の場合
③済(D列)が未入力の場合
条件①を数式で表すと、以下になります。
=B5<>""
// セルB5が空でない場合
条件②を数式で表すと、以下になります。
=C5<=TODAY()+3
// TODAY関数で本日の日付を取得し、セルC5が本日の日付に3を加えた日付以下の場合
条件③を数式で表すと、以下になります。
=D5=""
// セルD5が空の場合
これらの条件を組み合わせると、以下になります。
=AND(B5<>"",C5<=TODAY()+3,D5="")
// AND関数を用いて「尚且つ」という条件式にする
この数式を他のセルにコピーしても反映できるように、「$」を加えて一部の参照を固定します。
今回の表の場合、タスク名がB列、期限がC列、済がD列というのは固定になります。
そのため、以下のように列を固定します。
=AND($B5<>"",$C5<=TODAY()+3,$D5="")
この数式を、試しに表の隣のセルに入力し、行方向列方向にコピーしても、行単位で正しく反映されていることを確認します。
行単位で正しく反映できていることが確認できましたら、入力した数式は削除します。
以下のような条件式を作成することができましたら、後は条件付き書式で設定してきます。
=AND($B5<>"",$C5<=TODAY()+3,$D5="")
条件付き書式の設定
まずは、色付けする可能性のある対象の範囲を全選択します。
先ほど作成した条件式は、5行目のタスクに対しての条件式であったため、選択基準のセル(アクティブセル)を5行目のセルB5にしています。
選択できましたら、[ホーム]タブの中の[条件付き書式]から[新しいルール]を選択します。
条件付き書式の設定画面にて、[ルールの種類]を[数式を使用して、書式設定するセルを決定]にし、表示されたテキストボックス内に、先ほど作成した条件式を入力します。
※アクティブセルに対する条件式を入力します。
条件式の入力ができましたら、[書式]を選択し、好みの書式を設定します。
こちらでは、書式設定の画面にて、[塗りつぶし]から黄色を設定します。
上記のように設定して確定することで、以下のように、「タスク名が入力されていて、尚且つ、期限が本日より3日以内の未完了タスク」の行全体を自動で色付けすることができます。
※こちらの数式の場合、本日を含めずに3日後以内としています。本日を含める場合は、「+3」ではなく「+2」とする必要があります。
▼サンプルファイル▼