2025年1月13日【ID:0】
【Excel】○○IF(S)関数で便利な「*」と「?」とは
COUNTIF関数やCOUNTIFS関数、SUMIF関数やSUMIFS関数などの条件指定において非常に有用なワイルドカードと呼ばれる記号であるアスタリスク(*)とクエスチョンマーク(?)を活用したことはありますでしょうか。
実は、これらの記号を活用することで、より幅広い集計が可能になります。
この記事では、アスタリスク(*)とクエスチョンマーク(?)を活用して、Excelで効率的にデータを集計する方法を具体例とともにご紹介します。
1. アスタリスク(*)を使ったデータ集計
アスタリスク(*)は、文字列の中で任意の文字が0文字以上続く場合に活用する記号です。
例えば、以下の表の住所から「東京都」の住所の件数を取得する場合、「東京都○」の「○」が任意の0文字以上の文字になります。

そのため、件数を求める際に活用するCOUNTIF関数の条件にて、「○」を「*」に置き換えて指定します。
実際に指定した例は以下になります。
=COUNTIF(D3:D17,"東京都*")
// D3:D17: 集計範囲(住所列)
// "東京都*": 条件(東京都で始まる任意の文字列)
このように指定することで、以下のように「東京都」の住所の件数を求めることができます。

2. クエスチョンマーク(?)を使ったデータ集計
クエスチョンマーク(?)は、文字列の中の任意の1文字を指定する場合に活用する記号です。
例えば、以下の表のIDから、「A」から始まる数値4桁のIDの件数を取得する場合、「A○○○○」の「○」が任意の1文字になります。

そのため、件数を求める際に活用するCOUNTIF関数の条件にて、「○」を「?」に置き換えて指定します。
実際に指定した例は以下になります。
=COUNTIF(B3:B17,"A????")
// B3:B17: 集計範囲(ID列)
// "A????": 条件(Aから始まる数値4桁の文字列)
このように指定することで、以下のように、Aから始まる数値4桁のIDの件数を求めることができます。

3. 注意点
アスタリスク(*)とクエスチョンマーク(?)のワイルドカードを活用する場合、条件は必ずダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
アスタリスク(*)やクエスチョンマーク(?)を文字そのものとして扱いたい場合は、以下のように、ワイルドカードの手前にエスケープ文字(~)を指定します。
=COUNTIF(D3:D17,"東京都~*")

4. まとめ
アスタリスクとクエスチョンマークを使いこなすことで、○○IF(S)関数をさらに柔軟に活用できるようになります。
・アスタリスク(*): 任意の0文字以上の文字列
・クエスチョンマーク(?): 任意の1文字
これらを活用して、Excelでの条件に応じたデータ集計を効率化してみてください。