2025年3月25日【ID:0】
【Excel】スクロールバーを活用して行の色付け
以下のように、スクロールバーを操作するだけで、表の行の色付け位置を変更することができる仕組みの実現方法について解説していきます。

1. 条件付き書式で特定の行を色付け
今回は、以下の表に対して行の色付けを行います。

まずは、色付けの対象となる行の行番号を表の上のセルに入力します。
※セルに入力した値は最終的にスクロールバーで見えなくなります。
こちらでは、セルB2に「5」と入力しています。

次に、表の範囲の先ほど指定した行番号の行を自動で色付けする設定を『条件付き書式』にて行います。
まずは、表の要素全体を選択し、[ホーム]タブの中の[条件付き書式]から[新しいルール]を選択します。

表示された条件付き書式の設定画面で、[ルールの種類]を[数式を指定して、書式設定するセルを決定]にし、以下の条件式を入力します。
=ROW()=$B$2
// 対象のセルの行番号とセルB2の値が同じ場合
// 「B2」は「$B$2」と絶対参照にする

次に、[書式]から好みの書式を設定します。
こちらでは、[塗りつぶし]タブから黄色を指定しています。

上記の手順で確定することによって、以下のように指定した行が自動で色付けされます。

2. スクロールバーを使って色付けする行を変更
続いて、スクロールバーを作成します。
まずは、[開発]タブの中の[挿入]の[フォームコントロール]から[スクロールバー]を選択し、表の上に作成します。
※Altキーを押しながら作成すると、セルの幅に自動で調整されます。

次に、作成したスクロールバー上で右クリックし、[コントロールの書式設定]を選択します。

表示された書式設定の画面で必要な設定を行います。
こちらでは、以下のように設定しています。
現在値:5
最小値:4(表が4行目から用意されているため)
最大値:23(表が23行目まで用意されているため)
変化の増分:1(スクロールバーの縁を押した時に動かす量)
スクロールバー シャフトの増分:5(スクロールバーの中の隙間を押した時に動かす量)
リンクするセル:B2(行番号を入力したセルのアドレス)


以上の設定で完成です。
以下のように、スクロールバーを操作するだけで、表の行の色付け位置を変更することができます。
