2023年4月3日【ID:0】
【Excel】セル参照や数式に名前を付ける「LET関数」
2021年以降のExcelでは、LET関数という関数が使えるようになりました。
この関数は、セルの参照や数式に好みの名前を付けることができるものになります。
LET関数の使い方は以下のようになります。
=LET(名前1, 名前値1, 計算または名前2, [名前値2, 計算または名前3], [名前値3, 計算または名前4], …)
では、活用例を紹介します。
【活用例】
以下のような数式があります。
この数式の内容を確認すると、「B3:E7」が繰り返し記述されていることが確認できます。
=IF(VLOOKUP(G3,B3:E7,2,0)="F",VLOOKUP(G3,B3:E7,3,0),VLOOKUP(G3,B3:E7,4,0))
このような繰り返し記述されている参照に関して、LET関数を使うことで一時的に名前を付けて定義することができます。
活用例が以下になります。
=LET(表,B3:E7,IF(VLOOKUP(G3,表,2,0)="F",VLOOKUP(G3,表,3,0),VLOOKUP(G3,表,4,0)))
またLET関数を使うことで、より数式の内容を理解しやすくなります。
LET関数では2つ以上の名前に関しても定義できます。
例えば、以下のようになります。
=LET(検索値,G3,表,B3:E7,IF(VLOOKUP(検索値,表,2,0)="F",VLOOKUP(検索値,表,3,0),VLOOKUP(検索値,表,4,0)))
さらにLET関数は、数式自体にも名前を付けることができるので、以下のようにすると数式から抽出したい内容が理解しやすくなります。
=LET(Sex,VLOOKUP(G3,B3:E7,2,0),Name1,VLOOKUP(G3,B3:E7,3,0),Name2,VLOOKUP(G3,B3:E7,4,0),IF(Sex="F",Name1,Name2))