2024/02/23
【Excel】VLOOKUP関数でURLをリンクとして取得する

【Excel】VLOOKUP関数でURLをリンクとして取得する

通常、VLOOKUP関数でURLを取得しても文字の情報しか取得できないため、ハイパーリンクにはなりません。
※XLOOKUP関数などの関数でも同様です。

こちらでは、取得された文字をハイパーリンクとして取得する方法について解説していきます。

文字をハイパーリンクとして取得する方法について、以下の3つに分けて解説していきます。

・取得元の文字がURLの場合
・取得元の文字がメールアドレスの場合
・取得元の文字がハイパーリンクになる文字(URLなど)でない場合

では、順番に解説していきます。


・取得元の文字がURLの場合

取得元の文字が以下のようにURLの場合は、そのURLをそのままリンクにするだけになります。

URLをそのままリンクにして表示するには、HYPERLINK関数を活用します。

=HYPERLINK(リンク先, [別名])
// リンク先:ハイパーリンクとして設定したいURLなどのリンク情報
// [別名]:ハイパーリンクとして表示させたい文字(省略時はリンク先に設定した文字が表示される)

実際に活用した例が、以下になります。

=HYPERLINK(VLOOKUP(C11,C3:D7,2,0))

このようにリンクの状態を維持して表示させることができます。

Excel本紹介

・取得元の文字がメールアドレスの場合

取得元の文字が以下のようにメールアドレスの場合は、HYPERLINK関数で単純に囲むだけでは、正しいリンクとすることができません。

メールアドレスの場合は、以下のように入力する必要があります。

HYPERLINK("mailto:"&VLOOKUP(C11,C3:D7,2,0))

メールアドレスの先頭に「mailto:」を加えることで、メールアドレスのリンクとして活用することができるようになります。
ただ、表示される内容にも「mailto:」が加えられてしまうので、以下のように、HYPERLINK関数の引数の[別名]を設定する必要があります。

以下のように、VLOOKUP関数を2か所で指定する必要があります。

=HYPERLINK("mailto:"&VLOOKUP(C11,C3:D7,2,0),VLOOKUP(C11,C3:D7,2,0))

ちなみに、2020年の11月半ばに追加されたLET関数を活用すると、より簡潔に表現することができます。

=LET(x,VLOOKUP(C11,C3:D7,2,0),HYPERLINK("mailto:"&x,x))

LET関数については、以下の記事にて解説しています。

>【Excel】セル参照や数式に名前を付ける「LET関数」

Excel本紹介

・取得元の文字がハイパーリンクになる文字(URLなど)でない場合

最後に、以下のように取得元の文字がURLなどのハイパーリンクになる文字ではない場合に、リンク状態を維持して取得する方法についてになります。

この場合、通常の関数で取得される文字の情報に、リンクの情報が一切含まれません。
そのため、リンクの情報を取得する用の関数を自作する必要があります。

リンクの情報を取得する関数の自作方法と活用例は、以下の記事にて解説しています。

>【便利】リンク取得可能な検索関数

多くの場合、HYPERLINK関数を活用することで、効率的にリンクを作成することができます。
そのため、HYPERLINK関数を活用したことがない方は、ぜひ活用してみると良いかと思います。

2024/02/21
【Excel・Word】同じ図形を繰り返し作成する

【Excel・Word】同じ図形を繰り返し作成する

手順書などを作成する際に、スクリーンショットした画像を赤枠で囲むことなどがあります。
このような作業を行う時に、毎回、[挿入]タブから[図形]を選択して、書式を設定するというのは大変になります。

繰り返し同じ図形を作成するときに、便利な機能があります。

効率的に同じ図形を作成するには、図形の書式を登録します。
まず、1つの図形を作成し、好みの書式を設定します。

1つの図形の用意ができましたら、その図形の上で右クリックし、[既定の図形に設定]を選択します。
※この[既定の図形に設定]とは、現在操作しているファイルのみに適用される設定になります。

この設定を行うことによって、次から作成する図形に、設定した書式が適用されるようになります。


次に、繰り返し作成する方法です。

同じサイズの図形が欲しい場合は、単純にコピー&ペーストで複製できますが、異なるサイズの図形を連続して作成する場合は、コピー&ペーストでは大変になります。
※図形を、Ctrlキーを押しながらドラッグすることでも複製できます。

そんな時は、図形を挿入する以下の画面にて、対象の図形の上で右クリックし、[描画モードのロック]を選択します。

[描画モードのロック]を選択することで、繰り返し同じ図形を作成することができるようになります。

図形の作成を停止したい時は、Escキーを押します。

2024/02/19
【Word】「表記ゆれ」を瞬時に修正する方法

【Word】「表記ゆれ」を瞬時に修正する方法

以下の文章には、同じ意味の異なる表記があります。
このことを「表記ゆれ」と呼びます。

意図していない表記ゆれがあると、本来伝えたい内容とは違うところに、意識が向かってしまいます。
そのため、読み手の集中力を阻害する可能性があります。

Wordで書いた文章に関して、簡単に表記ゆれを検出し、修正する機能が用意されています。
その方法について解説していきます。

まず初めに、[ファイル]タブから[オプション]を選択し、[Wordのオプション]を開きます。

次に、[文章校正]の中の[Wordのスペルチェックと文章校正]の[設定]を選択します。

表示された設定画面の[オプション]の中の[表記の揺れ]と書かれているところの、確認が必要な項目にチェックします。

以上の設定を行うことで、以下のように該当する「表記ゆれ」が見つかった箇所に青色の下線が表示されます。


次は、青色の下線が引かれた内容を修正していきます。
修正するには、[校閲]タブの中の[表記ゆれチェック]を選択します。

こちらの画面にて「表記ゆれ」を検出してくれるため、理想の単語を指定し、[すべて修正]を選択することで、一括で「表記ゆれ」を修正することができます。

初期設定ですと、「コンピューター」と「コンピュータ」のようなカタカナの検出しかできないので、これらの手順を覚えておくと役立ちます。

2024/02/16
【ExcelVBA】表の先頭にデータを追加する機能(ノーコード)

【ExcelVBA】表の先頭にデータを追加する機能(ノーコード)

以下のような表があります。
表の上の登録フォームに値を入力して「登録」ボタンを押すことで、表の先頭行(6行目)に挿入される仕組みをノーコードで実現していきます。

ノーコードで作成するために、こちらでは「マクロの記録」を活用します。
マクロの記録は、[開発]タブの中の[マクロの記録]から行えます。

「マクロの記録」とは、記録を開始してからの操作内容が自動で記録され、自動でVBA(マクロを開発するためのプログラム)を作成する機能になります。
無駄な操作を行うと、その内容まで記録されてしまうため、結果的に処理が重くなったり予期せぬエラーに繋がり兼ねます。
そのため、マクロの記録を開始する際は、予め記録する手順を確認してから行うと良いです。

また、記録された内容を放置すると機能がブラックボックス化(仕組みが分からない状態)します。
そうなると、正しく処理されるという保証がなくなります。
たまたま上手く実行出来ているけど、ある日を境に正しく実行できなくなるということが起こりやすいです。

これは、最近話題のChatGPTにVBAを書かせることに関しても同様です。
内容を理解せずに運用するということは、急に業務が回らなくなるリスクがあるということになります。

そのため、今回の内容に関しては、実質ノーコードで作成しますが、作成されたプログラムの内容についても振り返りたいと思います。


・記録する手順を確認する

まずは、記録する手順を確認します。
登録フォームに値が入力されている前提で、どのようにしたら、先頭行にデータが挿入されるかと考えます。

今回は、次のような手順を行います。

①登録フォーム全体を選択し、コピー(Ctrl+C)する

②表の1行目を選択し、右クリックのメニューから[コピーしたセルの挿入]を選択する

③次の画面で[下方向にシフト]を選択し、[OK]で確定する

④再度、登録フォーム全体を選択し、値を削除(Delete)する

⑤登録フォームの日付の項目を選択する

この手順ならば、登録フォームの入力値に関わらず、常に対応ができるかと思います。
最後に、登録フォームの日付の項目を選択した理由は、次のデータの入力へと誘導するためです。


・マクロの記録を行う

[開発]タブの中の[マクロの記録]を選択します。

以下の画面にて、開発するマクロの名前(こちらでは「登録」)を入力し、[OK]で確定します。

次に、先ほどの①~⑤の手順を無駄な操作なく行います。
※無駄な操作を行うと、処理が正しく記録されなくなります。

手順が完了しましたら、[開発]タブの中の[記録終了]を選択します。

以上で、マクロが自動で作成されます。


・記録したマクロを確認する

記録したマクロは、[開発]タブの中の[マクロ]を選択することで、確認できます。
以下の画面から記録したマクロ名(こちらでは「登録」)を選択して[実行]を選択すると、記録した処理を実行することができます。
また、[編集]を選択すると、記録されたVBA(プログラム言語)の内容を確認することができます。
→VBAの内容についての解説と改善方法については、最後に解説します。

[実行]を選択し、記録した内容が正しく実行できることを確認します。

また、[編集]を選択して確認できるプログラムは以下になります。
※「Option Explicit」は設定によっては表示されません。

ただ、このプログラムには無駄な処理があります。
この無駄な処理によって、実行時に画面がパカパカするかと思います。
後から無駄な処理については解説するため、一度のこのままで実行ボタンを作成していきます。


・記録したマクロをボタンに割り当てる

記録したマクロは、好みの図形や画像、ボタンに割り当てることができます。
割り当てることで、その図形や画像、ボタンを選択するだけで、処理を実行することができるようになります。

ボタンを作成するには、[開発]タブの中の[挿入]にある[ボタン]を選択します。
※フォームコントロール内のボタンを選択してください。

選択後は、通常の図形と同じようにボタンを作成することができます。
作成後に、[マクロの登録]という画面が表示されるため、記録したマクロ名(こちらでは「登録」)を選択します。

ボタンの名前に関しては、好みの名前を設定します。
※ボタンを作成後に選択すると、処理が実行されてしまいます。そのため、作成後のボタンを編集する場合は、Ctrlキーを押しながら選択します。

これで機能を開発することができました。


・記録したマクロを改善する

記録したマクロの内容を細かく確認し、画面のパカパカに関しても改善していきます。

こちらのプログラムでは、「Sub」から始まり、次に登場する「End Sub」までの処理が、上から順番に行われます。

この中の「○○.Select」というのは、該当する要素を選択するという処理になります。
「Range(“B3:D3”).Select」の場合は、セルB3からD3を選択するという処理です。

また、この中に「Selection」というものがあります。
これは、その時点で選択しているものに対して処理を行うというものです。
「Selection.Copy」の場合は、その前の行でセルB3からD3が選択されているため、セルB3からD3をコピーするという処理です。
「Selection.Insert Shift:=xlDown」の場合は、その前の行でセルB6が選択されているため、セルB6を基準に下方向にコピーしたセルを挿入するという処理になります。
最後の「Selection.ClearContents」は、その前の前の行でセルB3からD3が選択されているため、セルB3からD3の値を削除するという処理になります。

「Application.CutCopyMode = False」は、コピーモードを解除するという処理になります。

この中の無駄な処理は、以下の2つになります。

・毎回セルを選択する必要がない → 画面がパカパカする原因に繋がる
・コピーモードの解除に関しては、セルの値を削除すると同時に勝手に解除されるため、記述する必要がない

この2点を改善したコードが以下になります。

最後の登録フォームの先頭を選択する処理に関しては「Select」を残していますが、それ以外に関しては全て修正しました。
実際は、これだけで同じ処理を実現することができます。

また、この処理の中には、毎回セルを選択する処理がないため、画面がパカパカしません。

こちらで使用したファイルは、以下にて配布します。

というような感じで、「マクロの記録」は便利な機能ではありますが、無駄が多いということも分かったかと思います。
AIも発達してきたため、より誰もがプログラムを開発しやすい時代にはなってきましたが、最低限の知識は今後も必要になることが考えられます。

「マクロの記録」の活用を機に、プログラムを学習してみるのも、良いかと思います。

2024/02/14
【Excel】数式を短く表現する

【Excel】数式を短く表現する

何かを求める際に数式を活用することがありますが、その数式の答えは1つだけではありません。
例えば、以下の画像のように、成績表の全科目が60点以上の時に「合格」と表示させる場合に、次のような数式で求めているとします。

=IF(AND(C2>=60,C3>=60,C4>=60,C5>=60,C6>=60),"合格","不合格")
※黄色のセルに入力

もちろん、こちらの数式でも求めることはできますが、科目が追加される度に、AND関数の中に条件を追加するのは大変かと思います。
ということで、上記の数式の別の求め方を3つ解説していきます。

・求め方1(COUNTIF関数を活用)

COUNTIF関数では、指定したセルの中で、指定した条件を満たしているセルの数を取得することができます。
そのため、以下のように、COUNTIF関数で60点以上の科目の数を取得し、その数が5の場合に「合格」と表示させています。

=IF(COUNTIF(C2:C6,">=60")=5,"合格","不合格")

★補足

いずれかの科目が60点以上の場合に「合格」とする際は、以下のように、「該当する数が1以上の場合」とすることで求めることができます。

=IF(COUNTIF(C2:C6,">=60")>=1,"合格","不合格")
Excel本紹介

・求め方2(AND関数を活用)

AND関数では、指定した条件を全て満たした場合にTRUEと表現されます。
また、複数の範囲を指定することで、指定した範囲1つずつを確認し、複数の範囲を全て満たした場合にTRUEと表現することができます。
そのため、以下のように、AND関数で複数の範囲をまとめて求めることができます。

=IF(AND(C2:C6>=60),"合格","不合格")

★補足

いずれかの科目が60点以上の場合に「合格」とする際は、以下のように、OR関数にすることで求めることができます。

=IF(OR(C2:C6>=60),"合格","不合格")

・求め方3(MIN関数を活用)

MIN関数では、指定した範囲内の最小値を求めることができます。
そのため、以下のように、MIN関数で各科目の点数の最小値を求め、その点数が60点以上の場合に「合格」とすることができます。

=IF(MIN(C2:C6)>=60,"合格","不合格")

★補足

いずれかの科目が60点以上の場合に「合格」とする際は、以下のように、MAX関数にすることで求めることができます。

=IF(MAX(C2:C6)>=60,"合格","不合格")

紹介した3つの方法以外にも、求める方法があります。
求め方によっては、入力が大変になる数式もあるため、色んな関数や手段を知っておくと便利かと思います。

2024/02/12
【Excel】「=」と「EXACT関数」の違いとは

【Excel】「=」と「EXACT関数」の違いとは

2つの値が一致しているかどうかを確認する方法として、以下の2つの方法があります。

・「=」の活用
・「EXACT関数」の活用

どちらの方法でも、2つの値を比較することができますが、値によっては正しく比較できないものが存在します。
色んな種類の値を比較した例が以下になります。

こちらから以下のことが分かります。

・「=」では、英字の大文字小文字の違いを判定できない
・「EXACT関数」では、文字列の数字と数値の違いを判定できない

そのため、より正確に比較する場合は、以下のように2つの方法を組み合わる必要があります。

=AND(B3=C3,EXACT(B3,C3))
// AND関数で2つの条件を満たしている場合のみTRUEにする

2つの値を比較する際は、「=」と「EXACT関数」の違いを知っておくと良いです。

2024/02/09
【ExcelVBA】選択した行を自動で色付け

【ExcelVBA】選択した行を自動で色付け

以下のように指定した範囲(セルB2~F13)に関して、選択している行全体を色付けする方法について解説していきます。
こちらで作成したファイルは、記事の最後にて配布しています。

このような仕組みを実現するには、条件付き書式を活用します。
条件付き書式とは、指定した条件を満たしている時に、指定したセルの書式を変更するという機能になります。
色を設定する条件を考えると以下のようになります。

・現在選択している行番号と、対象の行番号が一致する場合

少しイメージが難しいかもですが、例えば、セルB2に以下のような式が設定されているとします。

=現在選択している行番号=ROW(B2)
// 「現在選択している行番号」は、実際には別の数式が入ります。

ROW関数では、引数に指定したセルの行番号を取得することができます。
そのため、2行目のセルのいずれかが選択されている時に、この条件を満たすことになります。

この条件を満たしている時に、対象のセルの背景色を変える必要があるため、この条件の数式を条件付き書式に設定する必要があります。

Excel本紹介

「現在選択している行番号」を取得するには、CELL関数を活用します。
CELL関数の引数に以下のように指定することで、現在選択しているセルの行番号を取得することができます。

=CELL("row")

複数のセルが選択されている場合は、アクティブになっているセルの行番号が取得されます。

先ほどの条件を表す数式にCELL関数を用いると、以下のようになります。

=CELL("row")=ROW(B2)

この数式を、条件付き書式にて設定していきます。

対象の範囲を選択し、[ホーム]タブの中の[条件付き書式]の[新しいルール]を選択します。

条件付き書式の設定画面にて、[数式を使用して、…]を選択し、先ほどの数式を入力し、書式を設定します。

=CELL("row")=ROW(B2)
// 「B2」はアクティブセルのアドレスにする

このように設定することで、対象の範囲内に関して、選択している行全体を色付けすることができます。

ただ、条件付き書式の設定のみですと、色付けを反映するには、セルを編集するか数式を更新する必要があります。
その理由は、CELL関数で取得される値は、数式が更新されたタイミングに、値が更新されるためです。

そのため、対象の範囲が選択された場合は、自動で数式を更新する仕組みを実現する必要があります。


セルの選択と同時に数式を更新する仕組みを実現するには、シートモジュールを活用します。
[開発]タブの中の[Visual Basic]を選択し、表示された画面(VBE)から対象のシートモジュールを開きます。
※VBEに[プロジェクト]が表示されていない場合は、VBEの[表示]タブより表示することができます。
 「Option Explicit」は設定によっては表示されませんが、表示がなくても問題ありません。

次に、[General]と表示されているリストから、[Worksheet]を選択します。
[Worksheet]を選択することで、Worksheet_SelectionChangeというプロシージャが表示されます。
万が一、別のプロシージャが表示された場合は、右隣りのリストから[SelectionChange]を選択します。

このプロシージャは、該当するシートのセルが選択されたタイミングに自動で実行されます。
そのため、以下のように「数式を更新する」という内容を記述するだけで、セルの選択と同時に数式を更新させることができます。

ただ、この状態ですと、常に数式が更新されることになるため、Excelファイル自体の処理が重くなる原因に繋がります。
そのため、該当する範囲を選択した場合に関してのみ、数式が更新されるように記述する必要があります。

そのためには、以下のように記述します。

プロシージャの引数の「Target」に、選択されたセルの情報が格納されます。
そのため、IF文を用いて、「その対象の行番号が2以上かつ13以下、列番号が2以上かつ6以下である場合」という条件を満たしたときのみに、数式が更新されるように記述しています。
※IF文の中の「_」は、プログラムを改行するために記述しています。

このようにすることで、対象の範囲を選択した場合に関してのみ、その範囲の行全体を色付けすることができます。

▼サンプルファイル▼

2024/02/07
【Excel】グラフを後から組み合わせる

【Excel】グラフを後から組み合わせる

以下のように複数のグラフが用意されているとします。
これらのグラフを瞬時に組み合わせて、まとめて確認する方法について解説していきます。

以下のグラフは、対象の支店の売上の推移を表しています。

このグラフに、予め作成されている他の支店のグラフを組み合わせていきます。

そのような場合は、組み合わせたいグラフを選択し、Ctrlキーを押しながらCを押してコピーします。
コピーできましたら、元のグラフを選択し、Ctrlキーを押しながらVを押して貼り付けます。
それだけで、以下のように組み合わせることができます。

3つ目のグラフに関しても、同様にコピーし貼り付けます。

このようにして、簡単にグラフを組み合わせて確認することができます。
※組み合わせたいグラフの横軸と縦軸は、元のグラフと同じ項目である必要があります。


組み合わせることは出来ましたが、複数のグラフが組み合わさると、「どのグラフが、どの支店を表しているのか」が分かりづらくなります。
そのため、グラフに凡例を追加すると良いです。

凡例は、グラフを選択したときに表示される「+」から追加することができます。

凡例がグラフに重なってしまっているため、サイズを調整します。

この時点では、凡例が全て「売上」になってしまっています。
こちらの凡例は、各支店の表の「売上」という項目名が参照されています。
そのため、「売上」という項目名を各支店名に変えることで、簡単に凡例を支店名にすることができます。

2024/02/05
【Excel】初回購入日と直近購入日を抽出

【Excel】初回購入日と直近購入日を抽出

以下の売上管理表のように、各顧客単位の初回購入日と直近購入日を抽出する方法について解説していきます。

まずは抽出する条件を考えていきます。

初回購入日を抽出する場合は、「対象の顧客のデータの中で、日付が一番古いものを抽出」になるかと思います。
直近購入日を抽出する場合は、初回購入日とは逆で、「対象の顧客のデータの中で、日付が一番新しいものを抽出」になるかと思います。

日付というものは、シリアル値という数値で管理されています。

>シリアル値とは

そのため、抽出条件は「とある条件を満たしている最小値と最大値」と表現することができます。
条件を満たす最小値を求めるには「MINIFS関数」、最大値を求めるには「MAXIFS関数」を活用します。
※これらの関数は、2016以降のExcelにて対応しています。

=MINIFS(最小範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2], …)
// → 条件を満たす最小値を返す
// 最小範囲:最小値を求めたい範囲
// 条件範囲:条件を確認したい範囲
// 条件:条件範囲から対象を絞り込む条件
// ※条件範囲と条件は複数設定することができる
=MAXIFS(最大範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2], …)
// → 条件を満たす最大値を返す
// 最大範囲:最大値を求めたい範囲
// 条件範囲:条件を確認したい範囲
// 条件:条件範囲から対象を絞り込む条件
// ※条件範囲と条件は複数設定することができる

これらの関数を用いて、以下のように簡単に求めることができます。

=MINIFS($A$2:$A$8,$B$2:$B$8,A12)
=MAXIFS($A$2:$A$8,$B$2:$B$8,A12)
// 表の範囲は絶対参照($)にする

他の顧客に関しては、数式を下にコピーするだけで求めることができます。

※日付ではなく「41000」などといったシリアル値が表示される場合は、表示形式を日付にする必要があります。

2024/02/02
【ExcelVBA】記入時刻を自動入力

【ExcelVBA】記入時刻を自動入力

以下のような表があります。
この表の[内容]という項目に何かしら入力すると同時に、[記入時刻]という項目に、入力時の時刻が自動で入力される仕組みの実現方法について解説していきます。

特定のシートの特定のセルに値を入力した後に、何かしらの処理を実行するには、「シートモジュール」を活用します。

まず、[開発]タブの中の[Visual Basic]を選択し、表示された画面(VBE)から、該当するシートモジュールを開きます。
※設定によっては「Option Explicit」が表示されないことがありますが、そのままでも問題ございません。

プロジェクトの画面が表示されていない場合は、[表示]タブのメニューから表示することができます。
プロジェクトの中に「Sheet1」と書かれている箇所があります。
その隣の括弧の中の文字(議事録)はシート名になります。

次に、シートモジュールの上の[General]と表示されたリストから[Worksheet]を選択します。

次に、右隣りのリストから[Change]を選択します。

この時に表示される[Worksheet_Change]というプロシージャにて開発していきます。
[Worksheet_SelectionChange]のプロシージャに関しては、削除しても問題ございません。


[Worksheet_Change]というプロシージャは、該当するシートのセルが編集された時に実行される特殊なプロシージャ(イベントプロシージャ)になります。
実行時に、引数の[Target]に操作されたセルの情報が格納されて実行されます。

このプロシージャに以下のように記述します。

If文の中の「Target.CountLarge = 1」で編集された対象のセルが1つであることを確認しています。
その上で、「.Row >= 5」と「.Column = 2」で、対象が5行目以上であることと2列目(B列)であることを確認しています。

この条件を満たした時に以下の処理が行われます。

こちらでは、対象のセルと同じ行のA列の値が空の場合に、そのセルに現在の時刻(Time)を入力するようになっています。

このような設定をすることで、以下のように[内容]の項目に何かしら入力すると同時に、A列の[記入時刻]の項目に入力時の時刻が入力されます。

今回開発したファイルは、以下からダウンロードできます。

このような機能を活用することで、会議の際の議事録として活用することができるかと思います。
また、会議を録音する際に、セルB1に録音の開始時刻を入力することで、後からの確認が容易になります。
開始時刻と記入時刻の差を表示する項目を用意すると、より便利になるかと思います。

2024/01/31
【Excel】空白行を含む連続した日付の入力

【Excel】空白行を含む連続した日付の入力

以下のように空白行を含んだ状態で、連続した日付を入力する方法について解説していきます。

このように日付を入力する場合は、まずは1日分を用意します。
必要に応じて罫線などの書式も設定します。

1日分の用意ができましたら、1日分の範囲を選択し、必要な行数までドラッグします。(オートフィル)
以下のようにドラッグすることで、連続した日付を入力することができます。

1日刻みではなく、2日刻みなどとしたい場合は、2日分の枠を用意しドラッグすることで、入力することができます。

他にも、ドラッグ後に右下に表示されるオートフィルオプションにて、日単位や週日単位(土日以外)、月単位、年単位と切り替えることができます。

2024/01/29
【Excel】特定の範囲のみを印刷

【Excel】特定の範囲のみを印刷

以下のようなシートの赤枠のみを印刷したい場合など、特定の範囲のみを印刷する方法について2通りで解説していきます。

・方法1:印刷設定を記憶しない場合

毎回の印刷ではなく一時的な印刷の場合は、「選択した部分を印刷」という設定が便利です。

まず、印刷したい範囲を以下のように選択します。

選択後に、[ファイル]タブから[印刷]を選択します。

以下の画面の[設定]の項目を[選択した部分を印刷]にすることで、選択範囲のみを印刷することができます。

[補足] 離れている複数のセル範囲を選択している場合は、それぞれが別のページとして設定されます。


・方法2:印刷設定を記憶する場合

常に同じ範囲で印刷したい場合は、[印刷範囲]として設定する方法があります。

まず、印刷したい対象の範囲を以下のように選択します。

選択後に、[ページレイアウト]タブの中の[印刷範囲]より[印刷範囲の設定]を選択します。

一度設定すると、メニューの内容が以下のように変更されます。

こちらの画面の[印刷範囲の設定]では、印刷範囲の上書きが行われます。
印刷範囲を追加したい場合は、追加したい範囲を選択した上で[印刷範囲に追加]を選択します。
印刷範囲を取り消したい場合は、[印刷範囲のクリア]を選択します。

印刷範囲を設定することで、以下のように特定の範囲のみを印刷対象とすることができます。

[補足] 印刷画面以外で印刷範囲を確認する場合は、[表示]タブから[改ページプレビュー]で表示することで、以下のように確認することができます。